2024年1月5日

SHOES

エドワードグリーンの魅力 大解剖

革靴ブランドの中でもトップクラスの人気を持つエドワードグリーン(Edward Green)。1890年、エドワード・グリーン氏がイギリスはノーサンプトンの小さな工場で紳士用の手作り靴を製造しはじめたのが『エドワード・グリーン』の発端。同社の設立後、彼は「イギリスでも稀代の才気煥発な靴職人」として高く評価され、以来『エドワード・グリーン』はイギリスを代表するシューズメーカーの1つとして、世界中の目の肥えたシューホリックに愛される存在となりました。そんな英国靴界の老舗名門エドワードグリーンの魅力について紹介いたします!

エドワードグリーンの沿革

ジョンロブ、クロケット&ジョーンズ、トリッカーズ、チャーチ、チーニー、グレンソン、ガジアーノ&ガーリング、そしてエドワードグリーン。
英国靴を代表するブランド達の聖地ともいえるノーザンプトンで誕生した『エドワード・グリーン』の魅力は、なんといっても少量生産による徹底した品質至上主義。
しかし、最高級シューズブランドの名を欲しいままにしているエドワードグリーンも、常に順風満帆だったわけではありません。
むしろエドワードグリーンほど波瀾万丈な歴史を歩んでいるブランドもそうはないでしょう。

1977年にはアメリカ資本への売却に始まる経営難、エルメスに買収を持ちかけられながらも経営はさらに悪化。最終的には自社株をエルメスに売却し、創業以来ともにしてきた工場と、看板ラスト「#202」も差し押さえられる憂き目に。そんな苦難の中で、クロケット&ジョーンズやグレンソンといった同じノーザンプトンの靴ブランドに革靴製造を委託することでどうにかブランドは存続。
そして『ラルフローレン』『バーニーズ ニューヨーク』『ロイドフットウェア』といった名のあるブランドのOEMを全力でこなすことで実績と信頼を回復し、再び世界的に高い評価を獲得するに至ります。
数々の苦難を乗り越え、見事復活を果たせたのは、やはり創業者エドワード・グリーン氏の「でき得るかぎりの上質を求める」という一貫した哲学が根底にあったからでしょう。

魅力① 手仕事による丁寧な作り

名作「DOVER」に見られるスキンステッチに代表される、卓越した職人の熟練した手仕事。ウェルトをぐるりと1周する360度グッドイヤーウェルテッドが誇示する英国靴らしい堅牢性。履くほどに艶を増し、足の形にナチュラルにフィットする履き心地。それらが高い次元で同居する質実剛健なモノ作りがエドワードグリーンの最大の魅力です。

魅力② 最高級の素材とアンティークフィニッシュ

素材選びにも妥協は一切なし。限られたブランドしか仕入れられないと言われる最高級品質のボックスカーフを使用し、そのきめの細かさと美しい光沢感は、履き込んで月日が経過することで、より一層の輝きを見せてくれます。そしてその最高の素材に、あえて古色をいれる『アンティークフィニッシュ』。英国靴は真っ黒でマットな質感が正解だった時代にアンティーク仕上げを使い始め、それが人気に。以降どのブランドもこぞってアンティークフィニッシュを始めるという、英国のアンティークフィニッシュのパイオニアでもあるブランドです。

魅力③ 何年経っても変わらない、人気定番モデル

常に新しいモデルに人気が集まりがちな今日において、昔からある定番モデルが堂々と主役に鎮座するブランド。誰もが知るであろうドーヴァーやチェルシーのみならず、カドガン、バークレー、ピカデリー等、時を超えて愛されるモデルばかり。廃盤になった後でも価値が下がらないブランドは、世界をみてもかぞえる程度でしょう。

魅力④ 他ブランドも認める真の実力

倒産危機からの復活を目指していた80年代〜90年代のエドワードグリーンは、自社製品だけでなく他ブランドの革靴も多く手がけていたました。
ジョンロブをはじめ、バーニーズニューヨーク、ロイドフットウェア、ポールセンスコーン、フォスター&サン、オールドイングランド、W&Hギデン、エーボンハウス、ワイルドスミスなど、名だたるたくさんのブランドのOEMを受けていたこの時期。生き残りに必死だったその仕事ぶりはすさまじく、再起にかけるエドワードグリーンの意気込みや熱意が伝わってきます。
それ以降、上級グレードである「トップドロワー」と、それ専用の新木型808の登場等、新しいエドワードグリーンとして世間の悪評を覆し、今の栄光に向かって走り始めます。

選ぶならコレ!おすすめモデル10選

エドワードグリーン好きはもちろん、初めて履いてみたい方も必見のマストバイモデルです。

CHELSEA(チェルシー)

時代を超越する存在として知られるエドワードグリーンの王道内羽根ストレートチップ「チェルシー」。上品なカーブを描くラウンドトゥとスワンネックのステッチは時代を超越して愛される、本物が分かる大人のための一足です。チェルシーには、看板ラスト「#202」を採用したモデルと、後発のラスト「#82」を採用したモデルが存在します。特徴としては、「#82」のほうがノーズが長く、シルエットが現代的でスタイリッシュ。今やナンバーワンの人気を持つラスト。

BERKELEY(バークレー)

チェルシーのキャップをハンチドキャップに変更したような定番モデルのバークレー。クラシックなオックスフォードタイプのストレートチップだからこそ上質なレザーが活きる、素材の美しさを存分に楽しめる1足です。チェルシーはブラック、バークレーはチェスナットブラウンと、モデルで色を選ぶ方が多いのも面白いポイント。

WESTMINSTER(ウインドミンスター)

隠れた名作と呼び声高い、ダブルモンクストラップのWESTMINSTER/ウインドミンスター。ドレス一辺倒ではなく遊び心のあるスタイルが、ビジネスシーンの足元をより一層引き立てます。カーフのみならず、カントリーカーフを用いても違和感なく収まるデザインです。

ASQUITH (アスキス)

定番セミグローブ アスキスです。トニー・ガジアーノ氏が手掛けた888ラストは、エレガントなスクエアトゥモデルで今尚高い人気を誇ります。アスキスのラストは888か808がほとんどで、ブラックを選ぶことが多いことでも知られています。やはりアスキスは、端正なブラックのスクエアが良く似合います。

PICCADILLY (ピカデリー)

エドワードグリーンが数十年作り続けているラスト184の一つで定番的なコインローファーのフォルムを踏襲したPICCADILLY(ピカデリー)。シンプルであるからこそ革の質感、木型の美しさが際立ちます。ごまかしが効かない為、エドワードグリーンだからこそ実現可能な革の経年変化の美しさを存分に楽しめる一足と言えます。

DOVER (ドーヴァー)

チェルシーと並ぶエドワードグリーンのもう一つの代表作がこの名作Uチップ「ドーヴァー」。革の内側を手で縫い込むモカ部分の象徴的な「スキンステッチ」は、最高品質の革と熟練技術が合わさって初めて完成できる代物。ドーヴァーには、チェルシーと同じくラスト「#202」を採用したモデルと、ラスト「#32」を採用したモデルがあります。「#32」は、ラウンドトゥでありながら細身にシェイプされており、ドーヴァーのために開発されたラストとも言われています。スマートなため「#202」よりは足型を選びますが、サイズが合うなら容姿端麗でドレッシーな「#32」もおすすめです。

ANDREW (アンドリュー)

ウイング状のパターンによって、一回り華やかな印象に仕上げたクォーターブローグのANDREW/アンドリューです。ビジネスシーンで問題なく使える品の良さをもちながらも、ガルウェイのようなさりげないデザイン性を加味した一足。チェルシーやバークレーを既に持っている場合、次の選択肢として常に候補にあがる、『実は履いてみたい』モデルです。

OUNDLE (オウンドル)

使い勝手とデザインが高い次元で融合したサイドモンクストラップの名作。その上品でエレガントな雰囲気は、世界中の多くの男性を虜にしています。ラストは、2002年に登場した888が採用されており、サイドモンクデザインとラストのマッチングが素晴らしく、うっとりと眺めたくなる洗練されたフォルムとなっております。

TROON(トルーン)

数あるシングルモンクシューズの中でも、完璧にバランスの取れていると言われるこちらのトルーン。近年華のあるダブルモンクに押され気味でしたが、近年雑誌等でもクラシック回帰の一つとしてシングルモンクを強く提案しています。トルーンはシンプルが故に、ラストの影響を強くうけます。ところがどんなラストでもしっかりと合わせられる寛容さこそがトルーンの魅力です。

HALIFAX(ハリファックス)

名作『DOVER』の特徴であるトウに施したスキンステッチを継承した、DOVERのブーツモデルがこのHALIFAXです。ライトアングルモカがカジュアルな印象で、全体のボリューム感や立体的な丸さが際立ちます。カントリーカーフがやっぱりよく合うモデルで、エドワードグリーンのブーツの中でファーストチョイスになる名靴です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?エドワードグリーンの知識が深まりましたでしょうか?
もしエドワードグリーンを履いたことが無い方がいらっしゃったら、これだけは言わせてください。
『エドワードグリーンは、本当に良い』です。
履いたことがある方は、誰でもそう思うはずです。
最近はちょっと価格設定が高めではありますが、しっかり10年履くことを考えれば、高い買い物ではないと思います。
中古市場でも安定して高い価格で取引されています。こちらに掲載しているモデルはもちろん高価買取しておりますが、
それ以外のモデルでもエドワードグリーンのシューズは高い買取価格でお買取り致します。
ベルトやバッグなど隠れた人気アイテムももちろんお売りいただけます。
ぜひ、皆様のご利用をお待ちしております。

売れないと諦めるのはまだ早い!?

売れないとあきらめるのはまだ早いかもしれません。

売れないだろう、と
諦めるのはまだ早い!?
かもしれません

お買い取り可能

お買い取りが難しいと思われがちなコンディションでも
アイテムに合わせてメンテナンスを行うリタリオリブロならお買い取りが可能な場合も
諦める前に是非一度ご相談ください。

買取可能です。

  • 裾上げ済みの衣類

    〇 裾上げ済みの物

  • ネーム刺繍が入っている

    〇 ネーム刺繍が入っている

買取可能です。

  • 角にスレがある

    〇 角にスレがある

  • シミや汚れがある

    〇 シミや汚れがある

買取可能です。

  • 表面にスレやキズがある

    〇 表面にスレやキズがある

  • 箱、袋など付属品がない

    〇 箱、袋など付属品がない

  • 発売から時間が経過している

    〇 発売から時間が経過している

  • ソールなど修理済みの物

    〇 ソールなど修理済みの物